クラフトビールを製造販売する「横浜ビール」(横浜市中区住吉町6)が6月20日、新シリーズ「缶生ビール」の第1弾として「缶生 DEEP LOCAL -session IPA-(ディープローカルセッションアイピーエー)」の販売を始めた。
生ビールとは熱処理をしていないビールのこと。クラフトビールは缶での販売が主流になってきていることと、たる生ビール(ドラフトビール)の提供が難しい飲食店があることに着目し、「店で飲みたい缶生ビール」をコンセプトに新シリーズを開発した。
新商品は、飲食店やビアバーの店舗関係者を対象に行ったアンケートを集計し、最終候補4種類のビアスタイルからSNSの一般投票で選ばれた。セッションIPAとはIPA(インディアンペールエール)よりアルコール度数を低くしたビールで、「宴会(セッション)の始めから終わりまで飲み続けられる」という意味が込められている。
深田優醸造長は「横浜ビール初の試みとして、香りを最大限に生かすドライホッピングを行い、ネルソンソーヴィンのホップ1種類のみ採用した」と特徴を説明する。
ラベルデザインを担当した「14product(イチヨンプロダクト)」代表の木村薫さんは「『工場でたる詰めされるのと同じ新鮮な生ビール』という直送らしさを演出するため、工場で印刷された伝票をイメージして仕上げた。缶ビールを飲食店で提供することをポジティブに捉えてもらえるよう、銀の紙を用いて缶の存在感をあえて強調。本来であれば缶の裏側に記載する成分表示をメインに据え、クラフトビールらしく深田醸造長のサインも取り入れた」と話す。
アルコール度数は4.5%。350ミリリットル入りで希望小売価格は618円(税別)。飲食店で提供するほか、酒店やデパートなどでも扱う。1500本限定。