横浜マリンタワーが、リニューアルを終え、9月1日、営業を再開した。
タワーは1961(昭和36)年、横浜開港100周年記念事業の一環で、横浜港を象徴するシンボルとして建設。改修工事のため、2019(平成31)年4月から休館していた。
山下公園を含む周辺環境との一体感を生み出し、自然な人の流れや憩いの空間を創出することを目的に低層部の外壁を緑化。タワー前の広場も設けた。
1階には、近隣の「スターホテル横浜」(2020年閉館)にあったカジュアルレストラン「Eggs'n Things(エッグスンシングス)」が横浜マリンタワー店として復活するほか、ハワイアン雑貨の「Menehune」と、水町通り沿いには「MIZUMACHI」(バー)もオープン。
2階には横浜にゆかりのある本や写真集、アート作品などをそろえたラウンジスペースと観光案内所「横浜 旅のライブラリー & コミュニティラウンジ」を設ける。3階はチャペルとバンケットを備え、ブライダルスペースとしても営業する。4階はイタリアン風のレストラン「THE TERRACE YOKOHAMA MARINE TOWER」がオープン。
地上約100メートルにある展望フロアは、景色を見ながら映像作品が楽しめるメディアアートギャラリーとして一新。日中と夜間を入れ替え制とし、夜は夜景とメディアアーティストによる映像とが重なり合わさる作品が体験できる。塔のライティングデザインもリニューアルし、230点のLED器具を採用、輝度の高い点滅照明だけで塔のシルエットを表現するなど、光の演出を強化する。
横浜マリンタワーの運営をするリストの櫻井怜歩さんは「全長106メートル、東京のタワーと比べると3分の1から6分の1」といい「けれど、この『街との近さ』がマリンタワーの魅力」と笑顔をみせた。
営業時間は10時~22時。デイチケットは、17時30分まで入場でき17時55分まで滞在可能、一般(高校生以上)=平日1,000円、土曜・日曜・祝日1,200円、小・中学生=平日500円、土曜・日曜・祝日600円。ナイトチケットは18時以降入場で、一般(高校生以上)=平日1,200円、土曜・日曜・祝日1,400円、小・中学生=平日700円、土曜・日曜・祝日800円。いずれも小学生未満無料。