横浜税関(横浜市中区海岸通1)が9月19日、庁舎を一般公開する。
税関150周年記念事業の一環として行うもので、1934(昭和9)年の庁舎創建当時を復元した、ダグラス・マッカーサー元帥も執務したといわれる旧税関長室ほか3室や、横浜赤レンガ倉庫や大さん橋を一望する7階のテラスなどが見学できる。麻薬探知犬のデモンストレーション、税関のイメージキャラクター「カスタム君」が登場するほか、子ども用の制服を貸し出す撮影ブースも設ける。常に公開している1階の資料展示室でも、税関150周年記念展示を行っている。
税関は、江戸時代末期の1859年、箱館(函館)、神奈川(横浜)、長崎の開港に伴って、輸出入貨物の監督や税金の徴収といった運上業務、外交事務を取り扱うために設けられた「運上所」が前身。1872(明治5)年、全国の運上所の呼称を「税関」に統一、今年で150周年になる。
横浜税関総務部税関広報広聴室の梶原清さんは「11月に迎える税関150周年を機に、これまで税関が果たしてきた役割や業務について、皆さまの理解がより深まるよう、今後も庁舎公開や税関展などのイベントを予定している。ぜひ足を運んでいただければ」と話す。
公開時間は10時~16時。