第一三共ヘルスケア(東京都中央区)とテラサイクルジャパン(横浜市中区海岸通3)は、横浜市の協力で、日本初となる使用済み「おくすりシート」(PTPシート)の生活者参加型リサイクルプログラムの実証実験を10月20日に開始した。
回収された「おくすりシート」はリサイクル製品として生まれ変わる
「おくすりシート」は、必要不可欠な医薬品包装資材という特性から削減が難しく、日本国内で年間約13,000トンが生産されている。高齢化の進展に伴い使用量の増加が見込まれているが、リサイクル資源として生活者における認知が低く、回収量も少ないため、ペットボトルのようにリサイクルの仕組みが整っていないという。
回収対象は、医療用医薬品・OTC医薬品の「おくすりシート」すべて。回収場所は、横浜市中区の薬局・ドラッグストア、病院、公共施設など。
第一三共ヘルスケアは「おくすりシートがリサイクル資源であることの認知を高め、資源として循環する仕組みを確立し、持続可能な社会の実現に向けた活動を推進していく」とコメントしている。
横浜市 資源循環局長の金澤貞幸さんは「新たな試みをスタートする場所として、横浜を選んで頂き感謝する。今回の取組は、市民の皆様にプラスチックごみの分別・リサイクルを改めて考えていただくきっかけになるのではないか。この回収・リサイクルの取組に参加いただきたい」とコメントしている。
実施期間は、2023年9月30日まで。
テラサイクルジャパン(アジア太平洋統括責任者:エリック・カワバタ)は、リサイクル、再生資源、リユースを推進するプラットフォームを構築・ 運営する企業。米国ニュージャージー州に本社を置き世界21カ国で展開しているリサイクル企業「テラサイクル」の日本法人として2013年に設立された。