馬車道通りで10月31日から、「馬車道まつり」が開催される。
馬車道は、ガス灯やアイスクリーム、乗合馬車、街路樹などの「日本発祥の地」。同イベントは毎年この時期に「文明開化の頃の横浜を思わせるような風景が楽しめるまつり」として行い、今年で37回目。3年ぶりに屋外イベントも復活する。
日本で最初のガス灯が馬車道で誕生したのは、1872(明治5)年10月31日。「ガスの記念日」であるこの日は点灯式や、皆川トオルクインテットとキャロル山崎さんによる街角ジャズライブなど、「ガス灯150周年記念イベント」を行う。
11月3日は、鹿鳴館時代の淑女の衣装を身に着けたモデルが登場し、街全体で当時の雰囲気を再現する。馬車や人力車の試乗会や、「横濱馬車道あいすもなか」を先着1000人に配布する「馬車道もののはじめスタンプラリー」、はかまの着付け体験コーナーなどを行うほか、馬車道商店街の約80店のワゴンが歩道に並ぶ「馬車道マルシェ」も開催する。
関内ホールでは、「馬車道まつりアートフェスタ2022」を同時開催。期間中、大ホールと小ホールを使ってジャズやクラシックのコンサート、寄席を行う。
馬車道のガス灯設置は、実業家の高島嘉右衛門がフランス人技師のアンリ・プレグランを招き、横浜瓦斯会社を設立して実現。ガス灯は文明開化の象徴として急速に普及し、1874(明治7)年には東京・銀座通りに85基のガス灯が設けられ銀座名物になった。
11月3日まで。