横浜美術館の工事中の白い仮囲いを写真の色で彩るプロジェクト「みんなと、いろいろ、みなといろ」が、写真と横浜美術館へのメッセージを募集している。
対話が生まれるような仮囲い 写真と横浜美術館へのメッセージを募集
同館は 1989(平成元)年3月に横浜博覧会のパビリオンとして開館、博覧会終了後の同年11月に正式開館した。2021年3月1日から2023年12月8日まで、開館以来、初の大規模改修工事のため休館している。
「みんなと、いろいろ、みなといろ」は、同館リニューアルオープンに向けて目指す「年齢、性別、出身、障がいの有無などに関わらず多様な人々が集い、さまざまな価値観に基づく美術表現に出合う場の創出」をテーマに、工事中の仮囲いを参加型で彩る取り組み。
応募対象は個人で先着100人。「あなたらしさ」を表す写真1枚と、横浜美術館へのメッセージを用意して、ウェブサイトから応募でき、届いた写真から事務局が色を抽出し、メッセージと共に仮囲いに掲載する。
企画・運営に関わる設計事務所「オンデザインパートナーズ」の櫻井彩さんは「巨大な仮囲いを誰もが彩れるキャンバスと捉え、一人一人の『あなたらしさ』を複数集めて、全体をデザインすることで、横浜美術館が目指す多様さの創出になればという思いを込めた」という。
仮囲いへの掲出は、2023年1月中旬~5月31日を予定。