1993年に始まり今年で30回を迎える「フランス映画祭2022横浜」が、12月2日にみなとみらい21地区を会場に開幕した。
注目を集めるフランス映画の最新作を上映するフランス映画祭。ユニフランスが主催し、在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、横浜市が共催。横浜に事業拠点を持つ日産自動車が特別協賛して開催。みなとみらいホール、kino cinema、イオンシネマ、横浜ブルク13などのスクリーンが12月4日までの4日間、フランス色に彩られる。
オープニングセレモニーには、3年ぶりにフランスを代表する23人の映画人たちが日本の映画ファンの元に駆けつけ登壇。フェスティバル・ミューズには俳優で親仏家の石田ゆり子さんが就任した。石田さんは、昨年の杏さんに続きフランス語で「フランスは私にとって世界のどこよりも感銘を受ける国。(フランスから来た映画人の方々と)一緒にいられることがとても幸せ。ぜひ日本を楽しんでください」と笑顔であいさつした。
石田ゆり子さん、オープニング上映される「EIFFEL(エッフェル)」に出演している俳優のロマン・デュリスさん、監督のマルタン監督の3人が映画祭の開会を宣言しフランス映画祭がスタートした。
オープニング上映された「EIFFEL」は、アメリカの「自由の女神像」の制作に協力したギュスターヴ・エッフェルが、1889年開催「パリ万国博覧会」のシンボルモニュメントの制作をフランス政府より依頼を受け、製作過程での苦難に立ち向かいながら作り上げたパリの顔「エッフェル塔」の完成の裏にあるエピソードを描く作品。
このほか、「あのこと」(オードレイ・ディヴァン監督)、「メグレ(仮)」(パトリス・ルコント監督)、「幻滅」(グザヴィエ・ジャノリ監督)、「フランスのストップモーション・アニメーションの世界」(短編6作品)、「イヌとイタリア人、お断り!」(アラン・ウゲット監督)、「フルタイム」(エリック・グラヴェル監督)、「ワン・ファイン・モーニング(仮)」(ミア・ハンセン=ラブ監督)、「ロデオ」(ローラ・キヴォロン監督)、「The Passengers of the Night (英題)」(ミカエル・アース監督)、「VORTEX」(ギャスパー・ノエ監督)が上映される。
オープニングセレモニー終了後に、隣接するパシフィコ横浜国際交流ゾーンプラザ広場でドライブインシアターが行われ、電気自動車(EV)で来場した映画ファンが愛車の中からオープニング作品を楽しんだ。