ヨコハマ映画祭実行委員会が12月3日、映画ファンが主催する映画祭として知られる「第44回ヨコハマ映画祭」の開催に先駆け、2022年度の日本映画ベストテンと個人賞を発表した。
1位は小林啓一監督の「恋は光」。集英社「ウルトラジャンプ」で連載された「秋★枝」さんの同名コミックの実写映画化で、「恋をしている女性が光を放ってキラキラして見える」という特異な体質を持つ男子大学生の初恋を描き、恋愛感情に振り回されながらも、「恋」の定義を考察するストーリー。作品賞、監督賞、最優秀新人賞(西野七瀬さん、神尾楓珠さん、平祐奈さん、馬場ふみかさん)の3冠も獲得した。
2位=石川慶監督「ある男」、3位=吉野耕平監督「ハケンアニメ!」、4位=「偶然と想像」(濱口竜介監督)、5位=「さかなのこ」(沖田修一監督)、6位=「さがす」(片山慎三監督)、7位=「PLAN 75」(早川千絵監督)、8位=「線は、僕を描く」(小泉徳宏監督)、9位=「愛なのに」(城定秀夫監督)と「冬薔薇」(阪本順治監督)の2作品。
主演女優賞は「PLAN 75」の倍賞千恵子さんと、「ハケンアニメ!」「島守の塔」の吉岡里帆さん。主演男優賞は「愛なのに」の瀬戸康史さんに輝いた。
同映画祭は2023年2月5日、関内ホール(横浜市中区住吉町4)で3年ぶりに開催される。表彰式のほか、「恋は光」を上映する。
実行委員長の北見秋満さんは「若手の映画人をいち早く評価するヨコハマ映画祭。今年も若々しくて新しい才能を見つけ出すことができた。コロナ禍で2回中止したが、今回は何とか開催にこぎ着けたい」と話す。
指定席券は3,000円。先行抽選販売は12月10日~15日、一般販売は17日から。