横浜市歴史博物館で企画展「活字 近代日本を支えた小さな巨人たち」が12月10日から開催される。
東海道新幹線開業時の時刻表を再現した活字組版 横浜市歴史博物館
活字による印刷は、1400年代半ばに、グーテンベルクが始め、開国後、日本へ伝来したといわれる。
展示は
「活字伝来前史」「活版印刷機の発明」「漢字活字の誕生と伝来」「活版印刷の工程」「横浜の印刷物」「様々な活字」「印刷技術の発展」「活字制作方法の発展」「今に生きる金属活字書体」で構成。活版印刷と漢字活字の誕生から、活字と印刷術の日本への伝来、その後の発展の歴史までをたどる。
現存する世界最古の印刷物「陀羅尼経」や、日本で一番古い印刷機「平野活版製造所製ハンドプレス印刷機」、世界三大美書と呼ばれる「チョーサー著作集」(1896年)「欽定訳聖書」(1903-05年)「ダンテ著作集」(1909年)などが並び、担当学芸員の石崎康子さんは「普段なかなか見られない貴重な資料を展示で楽しんでいただけたら」と来館を呼びかける。
会期中には著述家の雪朱里さんなどによる事前申込制の連続講座、書体設計士の鳥海修さんの特別講演会、「テキンで活版印刷」のワークショップなども行う。
入館料は大人=1000円、高校生・大学生=700円、小学生・中学生・市内在住65歳以上=500円。開館時間は9時~17時、月曜休館。会期は2023年2月26日まで。