関内ホール(横浜市中区住吉町4)の小ホールで1月20日、映画「ヨコハマメリー」の上映とトークショーが開催される。
映画「ヨコハマメリー」は、白塗りの化粧と貴族のようなドレス姿で横浜の街角に立っていた老女、ハマのメリーさんを追ったドキュメンタリー。本名も年齢も明かさないまま、戦後50年間にわたって街角に立ち続けた「メリーさん」の立ち振る舞いは横浜の風景の一部にもなっていたが、1995(平成7)年冬にこつ然と姿を消した。
同作では、シャンソン歌手・永登元次郎さんや、メリーさんを知るさまざまな人たちの証言を通し、実像を浮き彫りにするとともに、彼女が愛した「横浜」とは何だったのかを検証していく。
上映後には、「ヨコハマメリー」の監督の中村高寛さんと、作中にも出演し劇作「横浜ローザ」でメリーさんをモデルにした女性を演じ続けている女優の五大路子さんがトークショーを行う。
「馬車道商店街協同組合」と「伊勢佐木町1・2丁目地区商店街振興組合」が応募し採択された「がんばろう!商店街事業」の一環として開催。かつて「映画の街」と言われた横浜の商店街の、映画館以外の場所での映画上映を行う企画のひとつ。
上映会を企画するシネマ・ジャック&ベティ支配人の梶原俊幸さんは「『ヨコハマメリー』は2006年の春、公開当時、横浜の映画館でも、連日長蛇の列を記録した真実と感動のドキュメンタリー」と話す。
開演時間は13時30分、入場無料、自由席。