横浜市財政局が現在、旧庄戸中学校(横浜市栄区庄戸3)の活用事業者を募集している。
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庄戸中学校は、1981(昭和56)年開校、2015(平成27)年4月に閉校。鉄筋コンクリート造4階建の校舎、鉄骨造スレートぶき平屋の体育館、鉄筋コンクリート造の格技場を備える。
活用事業は「横浜市資産活用基本方針」に基づき、建物を現状有姿による売却とし、事業者は改修や、解体撤去後し新たな建物を建築することができる。土地は現状有姿で引渡し、30年間の事業用定期借地される。
「横浜市資産活用基本方針」は、土地・建物等保有資産の有効活用を総合的に推進するための基本的な考え方・方向性を示すため2010(平成22)年に策定。「資産の戦略的利活用による価値の最大化」を実現するために市民意見も募集し、2022年12月に大幅に改定。現在は「未利用等土地」約100ヘクタールの活用を推進している。
「未利用等土地」には、公共施設があった土地が施設の用途廃止や移転により空き地となったもの、道路や学校など再開発事業などのために取得し事業時期が未定となっている土地、公共事業用の代替地などがある。
財政局資産経営課の小倉心さんは「旧庄戸中学校は、通学していた地域の人の思い入れも深い。廃校を利活用してもらえたら」と呼びかける。
同課の森脇美也子さんは「未利用や暫定利用の土地を今よりもよい適正な状態を目指したい」と話し、他の土地についても「原っぱを農園にしてみたいなど具体的な提案があれば連絡を」と話す。
旧庄戸中学校は2月末まで随時、現地視察を受け付けている。