国指定名勝「三溪園」(横浜市中区本牧三之谷58)が「桜めぐり」を4月4日まで開催している。
ソメイヨシノや重要文化財の三重塔が大池に映る「桜のライトアップ」
三溪園では、東京ドーム4個分の広大な敷地で、9種類約250本の桜が4月中旬まで楽しめる。
園内では、創設者・原三溪の出身地の岐阜県の樹齢1500年余りと言われる本巣市にある国の天然記念物を親木にもつ「淡墨桜2世」、高山市にある樹齢450~500年余りと言われる古樹を親木にもつ「荘川桜2世」、柳津町で育成されてきた花弁が星形をした「柳津高桑星桜」も見頃を迎えている。
夜間は外苑の大池周辺と古建築を中心に桜のライトアップを実施。昼間とは違った幻想的な雰囲気の中で浮かびあがる桜の花と歴史的建造物を見ることができる。「桜めぐり」期間中は、開園時間を延長し、18時30分ごろから21時までライトアップを実施する(入園は20時30分まで)。
親子で楽しめる桜キャンドル作りなどのワークショップや、2016年から横浜を中心に活動をしている「YOKOHAMA JAZZ EGGS」によるジャズライブ演奏も行われる。
三溪園は、生糸貿易により財を成した実業家の原三溪により、1906(明治39)年5月1日に開園。京都や鎌倉などから廃仏毀釈などによる荒廃から守るために移築された歴史的価値の高い建造物が巧みに配置されており、園内にある17棟の古建築のうち10棟が重要文化財、3棟が横浜市指定有形文化財に指定されている。
入園料は大人700円、小中学生200円、市内在住の65歳以上200円。開園時間は9時~17時(最終入園16時30分)。