ホテルニューグランド(横浜市中区山下町)が4月20日から、オリジナルレシピの「ジャム」を販売する。
4月20日「ジャムの日」で、明治初期に始まった製造が始まったジャムを、1910(明治43)年4月20日に長野県の塩川伊一郎さんが明治天皇に献上したことから日本ジャム工業組合が定めた。
ホテルニューグランドは関東大震災の4年後の1927(昭和2)年に開業。当時の有吉忠一市長が震災後の「ホテル建設計画」を市議会に提出し、可決。ホテルの名称は市民から公募した。第2次大戦の戦災を免れた本館は、横浜市の歴史的建造物や国の近代化産業遺産として認定されている。
新発売のジャムは「朝食で提供している自家製ジャムを商品化して欲しい」という声を受け、ホテルの朝食で提供しているレシピをベースに、3種類のフルーツジャムを用意。
「オレンジ」は皮部分を多めに入れることで香りを強調し、甘さと苦みのバランスは蜂蜜を加えることでまろやかに仕上げた。「イチゴ」はイチゴの甘さや粒の食感を大切に砂糖とレモンでシンプルに仕上げた。「リンゴ」は香辛料を使い、甘さの中にスパイシーさが感じられるようにしたという。
担当者は「『イチゴ』は肉料理のソースに少量の隠し味として使用すると味に深みが増す。『リンゴ』はチーズやワイン、肉のテリーヌとの相性が抜群」と話し、「パンにたっぷり塗ることで、フルーツのおいしさに満たされる『口福(こうふく)な朝』を過ごして」とも。
ジャムは各160グラムで1,080円。ギフトボックス入りの3個セットは3,456円。