横浜港を母港とするクルーズ船「ロイヤルウイング」が4月30日に通常定期便を終了、5月14日には最終運航となる。
「ロイヤルウイング」は、旅客定員630人の大型客船で、船内で食事を提供する船としては国内では現役最古の大型客船。日本国内では現役最古の客船。1960(昭和35)年2月に竣工、同年3月から関西汽船の「くれない丸」として運航され、1989(平成元)年、横浜港大さん橋を母港にレストラン船として営業している。
同船を運航する「ロイヤルウイング」社は2月に「コロナ禍による諸般の事情」として営業休止を発表、4月30日までは飲食を伴わない乗船も可能な通常定期便として運航、5月1日~7日は予約制で席数限定の「ありがとうクルーズ」、8日~13日は運航せず、14日に最終運航となる「ファイナルクルーズ」を実施する。
併せて、4月22日から横浜港大さん橋国際客船ターミナルで「ロイヤルウイング写真展」を開催。写真展会場ではロイヤルウイングのポスター上に「ありがとう」「楽しい思い出」といったメッセージが数多く寄せられている。
ロイヤルウイングの乗船前に写真展会場に立ち寄った船舶イラストレーターの中村辰美さんは「一般に30年くらいで引退する船が多い中、63年というのは人間でいえば120才くらいの感じ」と話し、「船上から横浜港での日本初の大型船5隻同時入港を見たくて」とも。
写真展の開催時間は11時~19時、5月14日まで。通常定期便は乗船のみ2200円~、ありがとうクルーズとファイナルクルーズは要予約。運航時間はランチクルーズ=12時~13時50分、ティークルーズ=14時45分~16時15分、ディナークルーズ=17時~18時50分と19時30分~21時20分。ファイナルクルーズは17時~。