「横浜フランス月間2023」が6月2日に開幕し、市内の美術館や映画館、アートスペースなどで、講演会や映画、展覧会、美食セミナーなどの多彩な催しが行われる。
同イベントはフランス文化の祭典として2005(平成17)年に始まり、今回で18回目。市内の各施設や企業が協働しながら、フランスにまつわる各種イベントを行い、横浜の街をフランス色に染める。主催は、フランス政府運営の公式文化機関「横浜日仏学院」(横浜市中区尾上町5)。
SDGsや環境問題に関連する企画が多いのが今年の特徴で、約1年後に迫ったパリオリンピックに関するイベントもある。
タブレットやスマートフォンで拡張現実(AR)を双方向で楽しみながら、動物、昆虫、微生物が相互に依存する生態系を楽しむ「ギヨミットによるAR壁画『Livelyyy』/子どものアトリエ」は象の鼻テラス(海岸通1)で6月2日~27日に行う。
対談「オリンピックと都市計画~スタジアムから街へ~」は象の鼻テラスで6月9日、講演会「地球にやさしいファッションを考える~着物に魅了されたデザイナー、マリー・ラバレル~」は7月14日に横浜日仏学院で開く。
ジャン=ポール・エヴァン提供のチョコレート試食付きのショコラセミナー「カカオの道~木から食卓へ~」は7月1日、横浜日仏学院で開催。5月30日から申し込みを受け付ける。
横浜シネマ・ジャック&ベティ(若葉町3)では6月2日~7月15日、「苦い涙」「テス 4Kリマスター版」「アダマン号に乗って」などのフランス映画を特集上映する。
広報担当の大藤理恵さんは「昨年は秋の開催だったが、コロナ禍も落ち着いてきたので、カンヌ映画祭の直後、横浜開港祭(6月2日・3日)などでにぎわうこの時期に帰ってきた。さまざまな企画を楽しんでほしい」と参加を呼びかける。
一部プログラムは要予約・有料。詳しくは横浜日仏学院のウェブサイトで確認できる。7月15日まで。