崎陽軒(横浜市西区高島2)は、「桂歌丸さんの愛した炒飯弁当2023」を、7月2日限定で発売する。
落語家の桂歌丸さんは、1936(昭和11)年生まれ。横浜市中区出身で、横浜にぎわい座館長(2代目)や落語芸術協会会長(5代目)などを歴任。2018(平成30)年に亡くなり、7月2日が桂歌丸さんの命日であることから、弁当を翌年から毎年同日に発売、桂歌丸さんが好物だった同社の「炒飯」をメインとする。
弟子の桂枝太郎さんの証言をもとに、実は桂歌丸さんが少し苦手だったグリーンピースは炒飯に使用せず、特別にエビ3尾をトッピングする。
弁当にはそのほか、昔ながらのシウマイ3個、鶏の唐揚げ2個、塩焼きそば、筍煮、紅生姜が入り、「桂歌丸ひょうちゃん」のプリントをあしらったしょう油さしを添える。
掛け紙は落語家で漫画家・画家の林家木久扇さんが描いたイラストを使用。掛け紙の裏面には生前の歌丸さんの公演音源を聴くことができるQRコードがある。公演は、2017年の春に録音した「中村仲蔵」(54分)。
崎陽軒の担当者は「生前、桂歌丸師匠は、崎陽軒の炒飯弁当は『命の親』という言葉をくれた」と話し、「横浜の大衆芸能の振興にご尽力された桂歌丸師匠が皆様の記憶にいつまでも残るよう、このお弁当が少しでもお役に立てれば嬉しい」とも。
23日から崎陽軒公式ウェブサイトで予約を受け付け、受け渡し店舗は崎陽軒のカトレヤプラザ伊勢佐木店、伊勢佐木モール店、シァル桜木町店、桜木町駅店、関内駅南口店、中華街大通り店、崎陽軒 中華街シウマイBAR店、みなとみらい駅店、ランドマークプラザ店。1日1,500個限定で、価格は1,070円。