映画館「シネマ・ジャック&ベティ」(横浜市中区若葉町3)で、横浜を舞台にした林海象さん監督で永瀬正敏さん主演の映画「私立探偵 濱マイク」シリーズが、30周年記念企画として4Kデジタルリマスター上映されている。
濱マイクは、老舗映画館だった「横浜日劇」(横浜市中区若葉町)の2階に事務所を構える探偵。2005年2月に閉館し、2007年4月に取り壊された「横浜日劇」は、現在の「シネマ・ジャック&ベティ」の前身の「横浜名画座」(のちに東映名画座)の通りを挟んだ向かいにあった姉妹館で、当時は「洋画は日劇、邦画は名画座」といわれていた。
「シネマ・ジャック&ベティ」では、映画第1作「我が人生最悪の時」を8月17日まで上映、18日~9月7日は第2作「遥かな時代の階段を」、9月8日~9月28日は映画第3作「罠 THE TRAP」を上映。併せて8月12日~は、テレビシリーズ「私立探偵濱マイク」(エゴラッピン主題歌版)も上映する。
映画三部作の4Kデジタルリマスター上映は全国の映画館で行われるが、テレビシリーズの上映は同館のみ。7月29日と30日の上映後は、同館で林海象監督、古賀俊輔プロデューサーがトークショーを開催、30日には同館の初代支配人・福寿祁久雄さんも登壇した。
副支配人の小林良夫さんは「30周年記念で昔を懐かしむ人と、当時はみていないがテレビで知って初めて劇場版を見る人も来場している。映画を見た後は映画の舞台となった街並みもぜひ楽しんで」と呼び掛ける。
チケットは大人=1800円、大学生専門学校生=1500円、シニア(60歳以上)=1200円。「我が人生最悪の時」の上映時間は92分間。