認定NPO法人「ミニシティ・プラス」(横浜市都筑区)は8月5日と6日、新高島駅構内のバンカートステーション(西区みなとみらい5)で、「こどものまち」をつくる社会体験プログラム「ミニヨコハマシティ(ミニヨコ)」を開催している。
「ジョブセンター」で仕事を探して働き独自通貨「ミニヨン」をもらう
ミニヨコは、「大人口出し禁止」を原則とし、19歳以下の子どもたちが集まり、就労や政治、都市計画など社会の仕組みを遊びながら学ぶことができる仮想の横浜の「まち」をつくる活動。ドイツのミュンヘン市で2年に1度行われる「ミニミュンヘン」がモデルで、同種の取り組みは全国各地に広がっている。
今年度、ミニヨコの運営市民の募集には、昨年を上回る応募があり、開催に向けて「こども会議」を重ねてきた。
会場内では、子どもたちが考案した店舗や、銀行などの施設を設置。子どもたちは街の中を好きに移動して楽しむことができ、ジョブセンターを通して仕事を探して働き、「ミニヨン」という独自の通貨を得て、買い物ができるほか、税金も支払う。
今年はアーティストのさとうりささん、西原尚さんが参加して、「わくわくおばけフェス&地底人パレード」を開催し、子どもたちのまちづくりを応援する。
6日には「こども市長立候補者選挙演説会」の投票も行われ、次期のミニヨコ市長が決まる。
「コロナのことでいままでできなかった食べ物のお店も出ます。ぜひこどもだけのまちミニヨコに遊びにきてください」と、小学生でミニヨコ市長の木尾美莉(キオ ミノリ)さんは活動をアピールする。
ミニシティ・プラスの岩室晶子さんは、「実際に人が行き交う、地下鉄駅構内での開催は今回が初めて。大人も楽しめるツアーや、子ども達が地底人になりきって行うパレードも。子ども達と一緒ににぎやかで楽しい時間を過ごして欲しい」と参加を呼びかけている。
開催時間は10時~16時。参加費500円。
ミニシティ・プラスは、子どもが主役のまちづくりを行っている非営利団体で、大さん橋や、都筑区の住宅展示場、横浜市役所アトリウムなどでミニヨコの活動を展開してきた。2008年にベルリンで行われた「第1回こどものまち世界会議」にも参加。2022年5月には、横浜市が優れた地域まちづくりなどを表彰する「横浜・人・まち・デザイン賞」を受賞している。