三溪園(横浜市中区本牧三之谷58)で、7時から開園し、早朝の蓮(ハス)の開花を楽しむことができる「観蓮会」が、金・土・日曜日に開催されている。
生糸貿易により財を成した実業家で、同園の創設者の原三溪さんは、盛夏に咲く蓮の花をとりわけ愛好したといわれる。原さんは自らが構想した茶室を「蓮華院」と名づけ、蓮を題材にした絵も数多く残している。
蓮の花は、外苑の蓮池周辺で、明け方からゆっくりと開き始め、9時頃から再び閉じ始め、昼ごろには完全に閉じる。
限定特別朝食メニューのご提供、蓮にゆかりのある古建築を学芸員が紹介する「蓮めぐり」、子ども向けの体験イベント「はすあそび」などを実施している。
開催は8月13日まで。
三溪園は1906年(明治39)5月1日に開園。1922(大正11)年に内苑奥の遊歩道が、重要文化財の聴秋閣の移築と同時に造成され、同園の完成となった。今年は三溪園完成100周年となる。