京浜急行電鉄(横浜市西区高島)は、引退した鉄道車両の部品を利活用したリノベーション分譲マンション「プライムフィット横浜富岡」(金沢区富岡西1)を2024年2月から販売開始する。
築28年の大林組が施工した6階建ての企業社宅をリノベーションし、分譲する。住民同士の交流を育むマンション共用部の集会スペースやワークスペースのソファに車両の座席を使用するほか、荷物を置く網棚を活用した飾り棚を設置。ワークスペースの入室表示には車側灯を、マンションの階数表示に車両番号銘板を使用する。
鉄道内装材以外では、布由来のアップサイクル素材「NUNOUS」をエントランスアートに使用するほか、音の吸収性を考慮した木毛セメント板を採用する。
総戸数64戸で、間取りは1LDK~3LDK。予定販売価格は3,500万円台~5,600万円台。販売時期は2024年2月の予定。
京急グループは2018年に、新築や一般的に流通している中古マンションとは異なるリノベーション分譲マンションという選択肢を提案するマンションの改修・販売事業に参入し、「横浜富岡」は第2弾で京急沿線では初の展開となる。
同社は「価値あるものを未来に継承することや工事に伴う環境負荷低減に寄与し、、事業を通じた社会課題の解決とサステナブルな社会の実現を目指す」としている。