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新造クルーズ船「飛鳥III」 船籍港が横浜港に決定

「飛鳥Ⅲ」イメージ(郵船クルーズ提供)

「飛鳥Ⅲ」イメージ(郵船クルーズ提供)

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 郵船クルーズ(横浜市西区みなとみらい2)が建造を進めている新造クルーズ船「飛鳥III」の船籍港が「横浜港」に決定した。横浜市と郵船クルーズが14日16時から横浜市役所で共同発表した。

9月14日の記者会見 郵船クルーズの遠藤弘之社長と山中竹春市長

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 飛鳥IIIは全長=230メートル、総トン数=5万2000トン、総客室数=385室、乗客定員=約740人、乗組員数=約470人。総トン数5万444トンの飛鳥IIよりやや大きく、乗客定員872人の飛鳥Ⅱより定員はやや少ない。

 プールとプールサイドバー、露天風呂を備えるほか、船上では、ゴルフやヨガなどのプライベートレッスンやカルチャー講座のほか、さまざまなエンターテイメントを提供。書家の矢萩春恵さん、漆芸家で人間国宝の室瀬和美さん、画家の千住博さん、田村能里子さんをはじめとした多くの作家の美術品・工芸作品を飾るアートギャラリーなどを楽しめる。

 化石燃料として最もクリーンな燃料とされるLNGなど3種類の燃料に対応したエンジンを搭載。硫黄酸化物、窒素酸化物の排出量を削減し環境負荷を低減するエコシップ。船の位置を保持できるダイナミック・ポジショニング・システムとPOD電気推進装置、陸上電力受電装置を日本のクルーズ船で初めて採用した。

 初代の飛鳥は船籍が東京で1991(平成3)年に就航、2006(平成18)年に横浜港を船籍港に就航した飛鳥IIと合わせて、現在までに横浜から1000回以上の航海に出ている。

 誘致活動を進めた山中市長は「船籍港になると船尾に港の名前が入る。横浜の文字が入った飛鳥IIIが世界各国を回る」と話した。

 飛鳥IIIは2023年秋にドイツで建造開始し、2025年早春に進水、2025年春にドイツから日本へ回航、2025年夏頃に日本で就航する予定。

 郵船クルーズは、飛鳥III就航後、飛鳥IIとの2隻運航となる。両船合わせて総トン数10万超、乗客定員約1,600人。同社は日本の外航クルーズ客船運航会社として最大規模となる。

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