横浜市は9月22日、「横浜文化賞」の受賞者を発表した。
同賞は芸術、学術、教育、社会福祉、医療、産業、スポーツ振興等の文化の発展に尽力し、顕著な功績のある人・団体に送られる横浜市の最高顕彰。
2023年の受賞は文化・芸術部門が、能楽師の大坪喜美雄さん(76歳)、琉球箏曲家の名嘉(なか)ヨシ子さん(76歳)、植物同好会の「横浜植物会」(1909年設立)。大坪さんは、現在市内在住者で唯一の人間国宝、名嘉さんは国の重要無形文化財「組踊」及「琉球舞踊」の総合認定保持者、横浜植物会は日本で初めて設立された植物同好会で「ヨコハマダケ」など、会員が発見した植物も多い。
社会貢献・スポーツ部門は、元横浜DeNAベイスターズ選手・監督で非営利団体代表のアレックス・ラミレスさん(48歳)と、横浜市交通安全協会会長の板橋悟さん(81歳)。ラミレスさんは監督として横浜DeNAベイスターズを日本シリーズに導き、2023年に野球殿堂入り、一般社団法人「VAMOS TOGETHER」を設立し、スポーツを通じた社会貢献も行っている。板橋さんは35年間、交通安全協会の役員等を歴任し、横浜市の交通安全に貢献した。
併せて「横浜文化賞文化・芸術奨励賞」を、障害者就労支援事業所のNPO「ぷかぷか」(2009年設立)と、箏奏者のLEO(れお)さん(25歳)が受賞した。
賞の贈呈式は「横浜みなとみらいホール」(横浜市西区みなとみらい2)で、11月14日に開催予定。式典後、記念コンサートとして2年前に芸術奨励賞を受賞した「ハマのJACK」が「30分で世界旅行?!様々な国の音楽を」をテーマに、アメリカやスペインなど6ヶ国の楽曲を演奏する。
贈呈式記念コンサートには、抽選で横浜市在住・在勤・在学の250人を招待。応募はハガキとウェブで10月13日まで受け付ける。12時30分開場、13時30分開式、15時30分終了。