BTSやBLACK PINKなど、韓国発のK-POPグローバルスターが世界的に人気を博する中、人材発掘と育成を手がけるボーンスターカンパニー(本部・韓国 ソウル市)が日本に進出し、初めての拠点「ボーンスター横浜」(横浜市中区山下町)を12月4日、関内に開設した。
同社は2008年にソウル市でスタートした。現在はK-POPの世界的人気を反映してアメリカを含む海外6ヵ国21カ所にトレーニングセンターを設置し、YG・HYBE・JYPなど大手を始めとする韓国国内200社以上の芸能事務所と連携して人材育成に取り組んできた。SMエンターテインメントの女性グループ・aespa(エスパ)のカリナ、俳優のイ・ドヒョンなども同トレーニングセンターで学んだ後に大手芸能事務所に入った。
これまでフランチャイズ方式で5カ国に海外展開していた同社だが、今回初めて共同出資を行って2022年に「ボーンスタージャパン」を設立。ボーンスター横浜は日本での人材発掘と育成に取り組む最初の拠点となる。この拠点を足がかりに、横浜からのグローバルスター輩出を目指して、主として10代~20代を対象にダンス・ボーカルのトレーニングプログラムを提供していく。
「スターは生まれるのではなく創られる」という同社のミッションの下、15年間の実践と成果に培われたダンス・ボーカルトレーニングプログラムと、本場韓国の講師陣による徹底したフィードバックシステムによって、10代・20代の若者の基礎スキルを鍛え、夢の実現を応援する。
日本のK-POP人気は堅調で、韓国関税庁が11月26日に発表した輸出入貿易統計によると、1~10月の音楽ソフトの輸出額は2億4381万4000ドル(約365億円)だった。BTSの入隊でメンバーが個人活動にシフトした状況においても、前年同期比20.3%増となり、10月までで昨年の年間輸出額最高値を更新している。このうちK-POP輸出市場を国別に見ると日本が1位で、「K-POP消費大国」であることがわかる。
ボーンスター横浜では、K-POPが日本で愛され、実際にダンスを楽しむ若者・渡韓してK-POPスターに挑戦する若者が増えていることを踏まえ、韓国式の育成プログラムを活用しながらも、日本でグローバルスターを目指す選択肢を提供する。
すでに11月末からYGエンターテインメントのオーディションなどがこの拠点でスタートし、今後も韓国の複数の芸能事務所がオーディションを予定しており、歌やダンスを学ぶレッスンコースは2024年1月から本格的にスタートする。現在、開設を記念して無料体験レッスン希望者を募っている。
同社の代表は「15年の実績あるカリキュラムと韓国の芸能事務所とのネットワークがボーンスターの強み。この強みを生かして、多文化共生・観光エンターテインメント都市であり、ミュージックシティ構想があるこの横浜から、日本の若者の夢を応援したい」と話している。