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横浜市が認定歴史的建造物「旧第一銀行横浜支店」の運営事業者を募集

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 横浜市は「旧第一銀行横浜支店」(横浜市中区本町6)の価値や魅力を生かし、創造的な手法やコンテンツで長期活用する運営事業者を公募する。

横浜市認定歴史的建造物「旧第一銀行横浜支店」の歴史

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 市では、文化芸術の持つ創造性をまちづくりに生かし、都市の新しい価値や魅力を生み出す「文化芸術創造都市施策」を進め、約20年の間に多くのアーティストやクリエーターが集積し、横浜ならではの創造的取組を行ってきた。

 旧第一銀行横浜支店は、第一銀行横浜支店の四代目建物として、昭和4(1929)年に横浜ゆかりの建築家で銀行建築のスペシャリスト、西村好時の設計により建築された。建物が位置する本町通りから馬車道にかけての一帯は、戦前の横浜金融界の中心地で、同建物は歴史を体現する貴重な建物として、2003(平成15)年に市の歴史的建造物に認定された。

 その後、建物位置が都市計画道路予定地となったことから、建物の特徴の先端バルコニ一部分が現在の位置へ曳家され、2003(平成15)年には「横浜アイランドタワー」高層棟と曳家部分をつなぐ形で旧建物の外観を復元、現在の姿となった。

 2004(平成16)年から「BankART1929 Yokohama」として運営、2009(平成21)年から「ヨコハマ創造都市センター」として運営、2015(平成27)年から「YCC ヨコハマ創造都市センター」として運営、2020年から「ヨコハマ創造都市センターBankART Temporary」として運営、2021年の天井脱落対策工事に伴い休館していた。

 建物は馬車道駅に直結で、地上3階、地下2階。延べ床面積は約2000平方メートル。公募は実験的活用を続けてきた同施設を「多様で創造性のある事業を展開する拠点として発展させるため」といい、月額支払い貸付料は206万9765円。貸付期間は10年で、最長5年まで再契約可。

 運営事業者は、定期建物賃貸借契約締結後「旧第一銀行横浜支店建物総合管理業務委託に係る仕様書」に記載の業務を委託等により実施し、適切に施設を管理するものとし、委託見込み額は年間約600万円。

 公募要項の配布は12月25日に開始。施設見学=2024年1月15日~4月10日、公募要項に関する質問受付=1月15日~3月21日、登録申込期限=5月9日17時必着、応募書類の受付期限=5月30日17時必着、一次選考(書類選考)=7月上旬、二次選考(プレゼンテーション・ヒアリング)=7月下旬、選考結果の通知・公表=9月上旬を予定。

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