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横浜の元劇団四季俳優 東日本大震災後に制作した音楽劇を無料公開

音楽劇「ウレシパモシリ」リーディング公演で、脚本・演出とともに「唄」役を務めた阿部よしつぐさん(右)。キャスト=水越とものり・羽根渕章洋・中本吉成・水野貴以・樽谷笑里奈・橋本和奏・沓澤周一郎・乾直樹・Sora・光枝明彦・阿部よしつぐ・山本詠美子、バンド=芳賀一之・藤本ゲン・紀あさ(敬称略)

音楽劇「ウレシパモシリ」リーディング公演で、脚本・演出とともに「唄」役を務めた阿部よしつぐさん(右)。キャスト=水越とものり・羽根渕章洋・中本吉成・水野貴以・樽谷笑里奈・橋本和奏・沓澤周一郎・乾直樹・Sora・光枝明彦・阿部よしつぐ・山本詠美子、バンド=芳賀一之・藤本ゲン・紀あさ(敬称略)

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 横浜市在住のミュージカル俳優の阿部よしつぐさんが、自身が脚本・演出を務める音楽劇「ウレシパモシリ」の「リーディング公演」を1月5日から期間限定で無料配信する。

「えんとつ町のプペル」スーさん役の乾直樹さんも出演 

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 阿部さんは劇団四季に2016(平成28)年~2021年末まで所属。在団中は「アナと雪の女王」オーケン役など5作品でメインキャストを務めた。近年は、お笑い芸人の西野亮廣さん原作のミュージカル「えんとつ町のプペル」や「テイラーバートン」に出演するなど、フリーの俳優として活動している。

 音楽劇「ウレシパモシリ」は、2011(平成23)年の東日本大震災の際、阿部さんが現地の人たちに寄り添いたいと制作。脚本の初稿は、震災ボランティアに従事する宮城県石巻市の避難所で書き上げたという。

 震災そのものを描いた作品ではないが、震災時に大切だと感じた「全てのものはつながっている」との思いを込めた。物語は遠藤周作の小説「おバカさん」がモチーフで、主人公は横浜の港にたどり着いた「お人好しの外国人」。彼を迎え入れる日本人の兄妹が伊勢佐木町を案内するなど、戦後の横浜の描写から始まる。

 今回公開する映像は2023年12月に上演した「リーディング公演」。役者が台本を手にして演じ、本公演を制作する準備段階とされる公演に、ダンスやAIアートの背景など、立体的な表現を加えることで「鑑賞して楽しめる作品」に仕上げた。

 キャストはミュージカル「キャッツ」に2000回以上出演した経験を持ち、現在は青葉区でダンスクラス「STUDIO BUCCI THEATRE Dance Class」を運営する羽根渕章洋さんや、7つの役を演じ分けた沓澤周一郎さん、現在86歳の現役俳優・光枝明彦さんら、元劇団四季の役者が多くいるほか、初舞台を踏んだ子役のSoraさんなど多様なメンバーがそろう。

 阿部さんは「復旧・復興を祈念しつつ、やれる事はまず、自分自身が元気になって、笑顔で周りが幸せになっていくこと。こんなご時世だからこそ、作品を通じて、少しでも心に温かみを感じてもらえたり、ほんわかしてもらえたり、大切な人とのつながりを感じられてもらえたら」と話し「現地ではまだ電気のままならぬ場所もあると思うが、被災地を思うやさしい心に、ぽっと笑顔が灯りますように」とも。

 配信は阿部よしつぐさんのYouTubeのチャンネルで、5日19時~14日23時59分まで無料公開。初日はプレミア公開の形式で、泰生ビル(横浜市中区相生町3)で出演者と鑑賞する予約制のパプリックビューイングも実施する。

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