横浜中華街で2月10日から「飛龍乗雲」をスローガンに「春節」が始まった。
中国では旧暦の正月を「春節」といい、盛大に祝う風習があることから、横浜中華街でも中国同様の「春節」を楽しめるようにと1986(昭和61)年から「春節」のイベントを開催。今年で38回目となる。
山下町公園(横浜市中区山下町)では、春節前日の2月9日に23時29分50秒からカウントダウン。公園に集まった人たちとともに「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1」の声に続き、新年を祝う中国語の言葉「新年快楽」で新年を祝った。
0時になると、爆竹が鳴るとともに、10人ほどで大きな龍を操る「龍舞(りゅうまい)」が始まった。後半では龍が観客側に移動し、龍に触れようと手を伸ばす人もおり、「すごい」「来てよかった」などの感想が聞こえた。
「龍舞」を披露した横浜中華学院校友会のメンバーは「龍舞は大勢で演じるため、練習も全員集まらないとできないので大変。通常は大規模なイベントでしか披露されないが、辰年だからとリクエストがあった」と話し「春節は始まったばかりであと2週間続く。頑張ります」と笑顔をみせた。
山下町公園では11日、12日、17日、18日にも「春節娯楽表演(ごらくひょうえん)」と銘打ち、中華街内の山下町公園では獅子舞・龍舞・舞踊・中国雑技などの中国伝統芸能を披露。優雅で華やかな中国舞踊、息をのむ演技が続く中国雑技、躍動的な獅子舞、龍舞などを披露する予定。
春節娯楽表演は3部制で、1部=13時~、2部=14時30分~、3部=16時~。各部1時間で、内容は部ごとに異なり、龍舞は11日と18日の第3部に含まれる予定。各回人数制限があり、一部有料席を設ける。
横浜中華街の春節は24日までで、23日の15時30分からは祝賀パレード「祝舞遊行(しゅくまいゆうこう)」を実施。華やかな皇帝衣装隊や獅子も登場し、中国舞踊や古箏の演奏なども行われる。
最終日の24日は、春節の初日から15日目で最初の満月にあたる。春節の最後を飾る幻想的な祭り「元宵節燈籠祭(げんしょうせつとうろうさい)」が横濱媽祖廟で17時30分~19時まで開催され、「メッセージ燈籠」を飾り、奉納舞や獅子舞を行う。