第9回アフリカ開発会議(TICAD9)が2025年8月20日から22日まで横浜で開催されることが決まった。外務省と横浜市などが3月22日に発表した。
アフリカ開発会議(TICAD)は、日本政府が主導して開催するアフリカの開発をテーマとした国際会議。国が主催する最大規模の国際会議で、国連、国連開発計画(UNDP)、世界銀行、アフリカ連合委員会(AUC)が共催する。横浜では、TICAD7が2019年8月28日~30日に開催された。
1993年の第1回会議以降、2013年の第5回会議までは5年に一度開催され、2016年に初めてアフリカ(ケニア、ナイロビ)で行われた第6回会議からは、3年に一度の開催となった。第1回から第3回会議までは東京で開催。横浜では、パシフィコ横浜(横浜市西区みなとみらい)で開催された2008年の第4回、2013年の第5回、2019年の第7回に続き4回目となる。
第7回アフリカ開発会議は、42人の首脳級を含むアフリカ53カ国のほか、国際機関、地域機関、民間セクターやNGOなどの市民社会の代表など国内外から1万人以上が参加し、国内で最大規模の国際会議となった。
山中竹春横浜市長は、「第9回アフリカ開発会議の日程が決定し、開催に向けた準備が本格化していくことを改めて実感し、開催都市の長として、身の引き締まる思い。アフリカ開発会議は、グリーン成長やSDGsの達成など、アフリカの開発課題に取り組む重要な国際会議。脱炭素などの気候変動対策をはじめ、持続可能な都市づくりに取り組む横浜市では、2025年のアフリカ開発会議を契機に、横浜の取組を一層広く発信し、その2年後に横浜で開催する『GREEN×EXPO2027』の成功とその先の脱炭素社会の実現に向けて大きな弾みをつけていく」とコメントしている。
TICAD9の会期中に、第5回野口英世アフリカ賞授賞式も開催される。TICAD9の会場は未決定。