「第11回横浜・人・まち・デザイン賞」の表彰対象に、関内外のクリエーターが実験的に開催するイベント「関内外OPEN!」などが選ばれた。横浜市が3月22日、発表した。
同賞は、横浜市が魅力あるまちづくりをより広く進めていくことを目的に、横浜市内で地域まちづくりに関して功績のあった活動や、都市景観の創造や保全に寄与した街並みを構成する建造物などを表彰するもの。
関内外OPEN!は、関内・関外地区に拠点を置く建築家やアーティスト、クリエーターなどが、活動を市民に知ってもらう機会として実施。仕事場を見学できる「オープンスタジオ」や、街中のクリエーティブを身近に感じる「スタジオツアー」などを企画し、横浜の魅力を発信しながら市民とクリエーターが交流できる場を創出してきた。
「地域まちづくり部門」の表彰対象には、同イベントと、「日本一小さい!?ローカルメディア『かんだいじナビ』」「森ラボ」「産学官協働によるLINKAI横浜金沢の魅力発信と地域コミュニティの創出」「NPO法人森ノオト」「舞岡公園自然体験施設(文化体験施設併用)の維持管理」「ヨコハマ海洋市民大学」の7件が選ばれた。応募は31件。
「まちなみ景観部門」は、52件の応募から「まちに開かれた空間を持つ十日市場センター地区」「PortPlus大林組横浜研修所」「金沢百景権限山公園と旧円通寺客殿」「久右衛門邸 KYUEMONTEI」の4件が選ばれた。
選考に関わった横浜市地域まちづくり推進委員会の室田昌子さんは「活動期間の長さ、活動の影響の大きさなど多様ですばらしい活動ばかり」とコメント。横浜市都市美対策審議会の真田純子さんは「ただ美しいというだけではなく、持続可能な未来や暮らしの豊かさに貢献しているかなど、多角的な視点で議論した」と振り返る。
表彰式は5月22日、横浜市役所で実施予定。