JR関内駅南口前の横浜市旧市庁舎街区活用事業の一部に2026年春にオープンする「KANNAI バル街区(仮称)」の出店者募集が始まった。
旧市庁舎の跡地再開発は、第一生命保険、鹿島建設、三井不動産、京浜急行電鉄、竹中工務店、ディー・エヌ・エー、東急、星野リゾートの8社グループによる事業で、総延べ床面積約12万8500平方メートルのオフィス、商業、ホテルが一体となった大規模複合施設が2026年春に開業する。工事は2022年7月に始まっている。
KANNAI バル街区(仮称)は、「旧市庁舎行政棟」1階と、横浜スタジアム側に建設される「みなとテラス」1階・2階に展開する。人との出会いや会話が生まれる店舗設計で、面積は7~8坪程度。全店にカウンター席を備える。募集店舗数は34店。
出店者募集説明会が、4月9日と10日に関内新井ホール(横浜市中区尾上町1)11階の関内新井ホールで行われる。開催時間は14時30分から16時。オンラインでの参加も可能。参加費無料(事前申込制)。出店の申込期限は5月8日。
三井不動産の担当者は「初期費用を抑えた、チャレンジしやすい条件設定。店舗の工事費の多くを施設側が負担することで、初期投資のリスクを軽減する」と話している。
旧市庁舎街区の街づくりコンセプトは「MINATO-MACHI LIVE(みなとまち ライブ)」。タワー棟、旧市庁舎行政棟 、ライブビューイングアリーナ、くすのきテラス、みなとテラス、ビジターフロントから構成され、2025年12月に完成予定。
低層部の商業施設には、3000平方メートルの常設型ライブビューイングアリーナが設置される。大型スクリーンと高性能音響設備を導入し、スポーツや音楽などエンターテインメントが楽しめる。
タワー棟は、33階で高さ170メートル。オフィス・大学、新産業創造拠点、エデュテインメント施設、商業などを展開する。旧市庁舎行政棟は、都市ホテルブランド「OMO7(おもせぶん)横浜 by 星野リゾート(仮称)」と商業施設として再生。「新旧融合」を特色とする新たな街が誕生する。