横浜市中区の伊勢佐木・加賀町・山手の3消防団が統合して4月1日に誕生した「横浜市中消防団」の発足式が4月13日、横浜市役所1階アトリウムで行われる。
3消防団は1894(明治27)年に前身の「消防組」として発足。1947(昭和22)年に「消防団令」の交付により「消防団」となった。
統合は消防団内部から自発的に芽生えた。3消防団は合計約460人で、130年の歴史の中で、区内の消防団内部からの申し出による統合は初。
中消防団発足式では、市長からの消防団旗授与や、統合に尽力した人からのあいさつ、新生中消防団の説明スライドの上映などを予定。会場では消防団の歴史や消防ポスターの展示、「未来の消防」絵はがきコンクール展示と併せて、防火衣を着て消防車と写真を撮ったり、電動カー(消防車・救急車)に乗車する体験などもできる。
統合までに各消防団長は粘り強い話し合いを続け「市民の生命、身体や財産を守るという崇高な使命を果たすため、指揮命令系統を一本化し、来たる大規模災害に一刻も早く備えるべき」という結論に達した。その後、全ての消防団員が賛同し、統合に至ったという。
団長たちは「中区3消防団の長い歴史と良き伝統を受け継ぎ『消防団に誇りと責任を』という思いのもと、消防団をさらに強い組織に変え、将来を担う優れた人材の育成に一層取り組み将来を担う優れた人材の育成に一層取り組み、地域防災のリーダーとして、使命遂行に邁進する所存」と決意を話す。
発足式の開催時間は10時~12時。入場無料、予約不要。