大和地所(横浜市中区山下町)とヒルトン(米国バージニア州)は4月10日、ヒルトンのラグジュアリーブランド「コンラッド横浜」の運営受託契約を締結したことを発表した。
「コンラッド横浜」は1階から16階に展開 2027年開業予定
「コンラッド横浜」(横浜市中区北仲通6)は大和地所が所有し、ヒルトンが運営し2027年の開業を目指す。世界5大陸に約50軒のホテルを展開するヒルトンのラグジュアリーブランド「コンラッド・ホテルズ&リゾーツ」の横浜への初進出、ヒルトンとしては、2023年にみなとみらいに開業した「ヒルトン横浜」に続く2軒目の進出となる。
建物は、高さ150メートル、地上40階、地下2階建て。敷地面積は9,302.31平方メートル。ホテル延床面積48,919平方メートル。ホテルは、住居を兼ね備えた「(仮称)北仲通北地区A1・A2地区プロジェクト」施設の1階から16階に展開する。
約48平米のスタンダードルームを中心とした全272室の客室のほか、料飲施設4店舗(オールデイダイニング、スペシャリティレストラン、バー)、ジム、スパ、屋内プール、エグゼクティブラウンジ、ウェディングチャペル、宴会や会議の需要にも対応する約360平米のボールルームや多目的で使用できるミーティングスペースを備える予定。
ホテルのデザインには、西洋をはじめとする多様な文化が流入し、港町として発展してきた「過去」、「現在」の都会的な街並み、「未来」に向けた新しい街へと変化を遂げる横浜を感じられる世界観を取り入れるという。
大和地所の押川雅幸代表取締役社長は、今回の契約締結にあたり「世界屈指のホテルグループであるヒルトンのラグジュアリーブランド『コンラッド』を当社創業の地であるここ横浜に迎えられることを心から喜ばしく思う。世界中からこの『コンラッド横浜』を目的地として多くのお客様が訪れることで、横浜の魅力が世界中に広まり、横浜の更なる発展に貢献できるよう、神奈川県・横浜市のサポートを受けながら計画を推進していく」とコメントしている。
ヒルトン 日本・韓国・ミクロネシア地区代表のジョセフ・カイララさんは、「豊かな文化遺産とモダンな街並みが融合したユニークな都市である横浜は、旅行者にとって魅力的なデスティネーション。コンテンポラリーなデザインと、ブランドならではの目的意識を持った情熱的なサービスで、横浜のラグジュアリーホスピタリティを牽引していくと確信している」と話した。
ヒルトンは内では「コンラッド東京」と「コンラッド大阪」の2軒を展開し、2026年に「コンラッド名古屋」の開業を予定している。
地上18階から40階の住宅階は、住友不動産の最上級賃貸レジデンス「ラ・トゥール」が横浜に初進出する。