地下鉄みなとみらい線「新高島駅」近くに、オフィス・ホテル・店舗などの複合施設「横浜シンフォステージ(YOKOHAMA SYMPOSTAGE)」のビルが完成した。
建物は、ウエストタワー(高さ約158メートル、地上30階・地下1階)、イーストタワー(高さ約90メートル、地上16階・地下1階)の2棟からなり、総延床面積は18万平方メートルを超える。
ウエストタワーは、オフィスのほか「京急EXホテル みなとみらい横浜」、ヤマハの体験型「ブランドショップ」や店舗などで構成される多機能交流拠点。イーストタワーは、企業の本社や研究開発拠点などのオフィスを主な用途とし、低層部にはオープンイノベーションスペースや店舗を備える。
低層部商業ゾーンとオープンイノベーションオフィス「chilink WORKSITE MINATOMIRAI(チリンク ワークサイト みなとみらい)」は5月9日、ヤマハの体験型「ブランドショップ」は6月初旬、「京急EXホテル みなとみらい横浜」は6月24日に開業する。
ウエストタワー、イーストタワー1階~3階に位置する低層部商業ゾーンは、飲食、サービス、物販店舗が全15店舗が入る。「Aging beef & Specialty coffee THE三本」など10店舗は5月9日にオープンする。
ウエストタワー1階から3階には、ヤマハの体験型「ブランドショップ」は、3フロア・総床面積は約2,600平方メートルに展開。1階には大型ビジョンを設置したブランドの体験エリアと、ヤマハとベーゼンドルファーのピアノショールーム、2階は楽器、楽譜、書籍売場、3階は大人向けの音楽教室を展開する。2階にはライブができるイベントスペースを備えたカフェを開設する。店舗名称は未定。
ウエストタワー26階から30階の「京急EXホテル みなとみらい横浜」は、大浴場・露天風呂を備え、全150室の客室からは、みなとみらいの開放的な景色を望める。26階には、創作和食のオールデイダイニング「高ようじ」をオープンする。
ウエストタワーの2階アトリウムにはアーティストの田島美加さんによるアート作品「ネガティブ・エントロピー」を設置。横浜シンフォステージ新築工事の作業音などの機械作業音や人間の声などの音源のデジタルデータをパターン化してジャガード織へと変容させる作品。
新たな施設は、大林組(東京都港区)、京浜急行電鉄(横浜市西区)、日鉄興和不動産(港区)、ヤマハ(静岡県浜松市)など5社の共同開発による、「みなとみらい21中央地区53街区開発事業」として「グランモール軸」と「キング軸」が交差する結節点にあたる街区の大規模複合開発物件の建設工事が2021年4月に着工し、2022年8月に街区名称を「横浜シンフォステージ」に決定。今年3月31日に完成した。