横浜市みどり環境局は、横浜市の公園を禁煙にすることについて、市民の意見を集めるパブリックコメントを実施している。
横浜には地域に身近な公園から大規模な公園まで、約2,700カ所の多彩な公園があり、身近な公園の数は、政令市のなかで全国一位の数となっている。
市では、現在行っている喫煙に関する配慮の呼びかけから、「公園内禁煙化」を検討している。「横浜市中期計画2022~2025」では、子どもたちが安全に安心して遊べる環境を確保するため、横浜市公園条例の中で、公園における禁止行為として「喫煙」を追加することを、受動喫煙対策の方向性として取りまとめた。
公園条例が改正されると紙巻たばこと加熱式たばこの喫煙は禁止行為となり、5万円以下の過料となる。9月開会の市会定例会に条例の改正議案を提出し、議決されれば2025年4月から市内全ての公園が禁煙となる。
公開している資料では、これまでの経過、横浜市公園条例改正の考え方などを記載している。資料は、横浜市役所(市庁舎3階 市民情報センター、27階みどり環境局公園緑地管理課)、各区役所広報相談係で配布している。横浜市ホームページでも閲覧できる。
意見は、市が配布しているパブリックコメント用パンフレット付属のはがき、FAX、電子メール、持参、インターネット入力フォームで受け付ける。市民意見募集は5月31日まで。
市では、2023年度に、山下公園や港の見える丘公園など市内の5つの公園を期間限定で禁煙とする試行や、公園の利用者や公園愛護会などに対するアンケート調査の実施などを行ってきた。路上の禁煙化は、横浜駅前、みなとみらい地区、関内駅前地区、鶴見駅周辺地区など市内8カ所で行われている。
パブリックコメントは、市の計画の策定や条例の制定などの過程で、案の段階で広く公表して、市民からの意見や提案を求めて、実施機関としての意思決定を行う手続のこと。