横浜ランドマークタワー（横浜市西区みなとみらい2）5階にある「OTABISHO横浜能楽堂」で5月16日、レクチャー付きの狂言公演「ランドマーク狂言」が行われる。

ランドマーク狂言　リーフレット

　OTABISHO横浜能楽堂は横浜能楽堂（西区紅葉ヶ丘）休館中の拠点で、「仕事帰りに気軽に立ち寄ることができるように」と、鑑賞も含めて1時間程度の公演に仕立てた。

　狂言は600年以上前から演じられてきた日本の古典芸能の一つ。滑稽なせりふとしぐさが特徴で、中世庶民の日常をつづった物語の中に、現代にも通じる人間の普遍的な姿を描く。上演前には、狂言や演目の見どころについて、狂言師が分かりやすく解説も行う。

出演は300 年以上続く和泉（いずみ）流野村万蔵家の九代目当主・野村万蔵さんと、その長男の万之丞さん。

　上演する演目は「蝸牛（かぎゅう）」。主人に命じられて蝸牛（かたつむり）を取りに出かけた太郎冠者（かじゃ）は蝸牛がどのようなものか知らず、竹やぶで寝ていた山伏を蝸牛だと思い込むという内容。

　横浜能楽堂の大瀧誠之さんは「みなとみらいで狂言を見られる貴重な機会。分かりやすいレクチャー付きで、初心者にもお薦め」と鑑賞を呼びかける。

　19時開演。入場料は、当日＝2500円、前売り＝2000円。