K-popボーイグループ「SEVENTEEN」が5月25日・26日に日産スタジアム(横浜市港北区)でコンサートを開くのを記念して、横浜・みなとみらい地区とも連動してファンの体験を拡張する地域コラボレーションイベント「SEVENTEEN ’FOLLOW’ THE CITY YOKOHAMA」が5月17日、本格的にスタートした。
グループを擁する「HYBE」の日本法人で今回のイベントを統括する「HYBE JAPAN」は日本の自治体との間で、同社初となる連携協定を横浜市と締結し、その枠組の中で準備が進められてきた。「ファンのエネルギーを地域経済活性化に生かしたい」横浜市も、ファンが「推しとの特別の記憶」を横浜で刻むイベントを側面からサポートする。
SEVENTEENは2015年5月26日に韓国デビューした13人組グループ。ボーカル・ヒップホップ・パフォーマンスの3ユニットで構成。楽曲制作から振り付けに至るまでメンバー自らが携わり、「自主制作ドル」(自主制作+アイドル)と呼ばれている。
同社が展開する「THE CITY」プロジェクトは、地域の施設や企業と連携しながら、コンサート開催前後に街の各所でプログラムを展開し、ファンの没入体験を拡張する企画。ライブ以外の時間もアーティストとの接点を維持する楽しみを街に組み込むのが特徴。「SEVENTEEN THE CITY」プロジェクトは2022年11月にスタートし、日本国内で実施するのは今回が3回目となる。
5月17日から本格的に横浜市内で展開する主なプログラムは、横浜市役所での特別展示、デジタルスタンプラリー、花火「横浜スパークリングトワイライト」(5月18日・26日、20時~20時5分)、特別デザインの「みなとぶらりチケットワイド」(横浜市交通局コラボ企画)、マリンタワー等のライトアップなど。花火などには「SEVENTEE公式カラー」であるピンクとブルーを使い、ファンによるSNSでの発信も見込む。
横浜市にぎわいスポーツ文化局・にぎわい創出戦略部の河野大樹さんは、横浜に大小・多様なエンタメ施設が集積しつつあることを受け、「エンターテインメントを楽しむ人が横浜に宿泊する・滞在時間を延ばしているというデータも出ている。今後も、ファンに喜んでもらいたい事業者・もてなしたい地元企業・商店街等を結びつけ、より効率的に多様なプログラムを展開できるよう側面からサポートしていきたい」と話す。
今回自治体と初めて連携協定を締結したHYBE JAPANの担当者は「横浜市内の多くの企業や施設に参加いただくことで、ファンの方々により多彩なプログラムを提供できるようになるので、(協定締結を)心強く感じている」とし、地域とファンに対しては「日産スタジアム公演に向けた開催期間中、横浜という街全体で一緒に盛り上がってもらうことが非常にうれしく、感謝している。SEVENTEENに染まった横浜でファンの方々や街を訪れる方々が、このプロジェクトを楽しみ、すてきな思い出をたくさんつくっていただければ」と話している。