6月3日はトゥロッシュ(横浜市西区西区戸部本町)が開発したカエル型パペット電子楽器「ケロミン」の誕生を記念した「ケロミンの日」。日付が「ケロ(6)ミ(3)ン」と読む語呂合わせから、日本記念日協会により2011(平成23)年4月19日に認定・登録された。
イグ・ノーベル賞での演奏の様子 横浜育ちのパペット型電子楽器「ケロミン」
トゥロッシュの奥山雄司さんは、2005(平成17)年4月にケロミンを開発開始。子どものころ楽器が苦手だったことから「誰にでも演奏できる楽器を作りたい」と考えて、パペットの口の開きで音の高さを制御する方法を思いついたという。
ケロミンは2006(平成18)年6月3日に誕生。2010(平成22)年7月31日に小型版の「コケロミン」が販売開始。ユニークな外観や演奏方法が評価され、2012(平成24)年9月21日には、アメリカのハーバード大学で行われた「イグ・ノーベル賞」の授賞式で、日本人として初演奏した。
母音と音の高さを組み合わせて会話をしているように聞こえる「そらみみモード」など独自の進化を遂げ、現在までにケロミン約1000体と、コケロミンシリーズ約20000体を販売している。
奥山さんは「18年たって『成人』になった」と笑顔をみせ「半導体の供給体制の変更で継続生産が難しく、今は完売中だが、いつか次のモデルで復活させたい」と話す。
ケロミンは6月6日の「ヨコハマ経済新聞20周年記念」読者交流イベントでも展示する。イベントは横浜武道館(横浜市中区翁町2)で19時から。