「横浜フランス月間」が6月7日から、横浜日仏学院(横浜市中区尾上町5)や横浜赤レンガ倉庫(中区新港)など複数会場で開催される。
横浜フランス月間は、フランス文化の魅力を発見または再発見できる領域横断的なフェスティバルで、2005(平成17)年から横浜市と横浜市芸術文化振興財団の協力で毎年実施している。パリで夏季オリンピックが開催される2024年のテーマは「オリンピズム」「技術の継承」「インクルージョン」。
横浜赤レンガ倉庫1号館2階では6月7日~16日、写真展「スポーツの魔力」、写真展「科学の幽玄」、展示「竹とガラス~素材の対話」を開催。写真展はスローシャッター(露出を長くする)の技法を使ったオリンピック・パラリンピックのスポーツ写真や、在日フランス大使館科学技術部が主催した写真コンクールの受賞作品などを展示。「竹とガラス」展ではガラスと竹という素材のコントラストと調和で、日仏の文化の対話を表現する。
黄金町エリアマネジメントセンター(中区黄金町1)では、フランスの若手写真家・富士杏菜さんの新作展「Tabu Tatau」を開催。日本女性の入れ墨を研究し、女性の入れ墨と社会、身体との関係に着目した作品を発表する。
横浜日仏学院では6月8日~16日に、樹木をテーマにした写真展「For REST」を開催。 アーティストデュオAUDIC-RIZK(オーディック・リズク)とパリ・サクレー大学の植物生態生理学者のクレール・ダムザンさん、日本で木材を扱う企業「マルホン」がコラボレーションする。19日には富士杏菜さんのトークイベント「Tabu Tatau~タトゥーをする日本の女性たち」を予定する。
併せて、単日の公演や講演も用意。6月21日は三渓園(本牧三之谷)の鶴翔閣で、家具職人のニナ・フラデさんらが「竹細工をめぐる日仏の視点」について講演。28日は横浜赤レンガ倉庫1号館3階でユネスコ無形文化遺産としても登録されている「Gwoka」のマスタークラスを日本初開催、中級以上のダンス経験者が対象。29日は象の鼻テラスで音楽・ダンス公演「Gwoka」を行う。
「シネマ・ジャック&ベティ」(中区若葉町3)での「フランス映画特集」など、市内の美術館やレストラン、映画館でも関連イベントを実施している。6月30日まで。