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みなとみらいに環境問題を考える体験型施設 富士フイルムBI事業所内に

手をかざすとバーチャル本棚から本を取り出せる「ミライブラリー」

手をかざすとバーチャル本棚から本を取り出せる「ミライブラリー」

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 富士フイルムビジネスイノベーションは6月11日、体験型施設「Green Park FLOOP(グリーン パーク フループ)」を同社の横浜みなとみらい事業所(横浜市西区みなとみらい6)内に開設した。

環境会議を疑似体験する「地球みらいサミット」

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 同社の複合機関連技術の体験を通して環境問題を学びながら、「サステナブルな地球の未来」の探求を促す。小学5~6年生をメインターゲットとして想定し、その他の年齢の子どもや大人も楽しめる施設を目指す。

 施設名の「FLOOP」は、富士フイルム(Fuji)、未来(Future)、発見(Find)を表す「F」と、子どもの学びや自由な発想と大人の新たな発見が循環し、持続可能な価値創造へつなげる意味を込めた「LOOP(循環)」を組み合わせたもの。

 体験展示ゾーンは4つのエリアに分かれ、未来の街を体験できる「Studio」エリア、同社複合機の技術を知る「Technology」エリア、地球の未来を考える「Think」エリア、CO2削減や資源循環の取り組みを体験できる「Action」エリアから成る。

 受付を兼ねたカフェスペース「CAFE &Co-work」も併設。「循環」をコンセプトに、廃棄されてしまうおからやクラフトビールのモルト(麦芽)粕(かす)を生かした「アップサイクルスナック」や、廃棄される茶の茎を用いた「もったいない茶」、グルテンフリーの軽食など提供する。コワーキングスペースとしての利用も可能。

 同社は1995(平成7)年から全社リサイクル方針として「限りなく『廃棄ゼロ』」と「資源再活用の推進」を掲げ、使用済み商品から取り出した部品の再生・リユースや新規資源投入量の抑制、資源循環の促進に取り組んできた。同施設の開設により、活動の認知拡大も狙う。

 5月24日からのプレオープンでは、地元の小学生が各エリアを体験。StudioエリアでのAI-OCR技術を活用した名刺づくり体験では「さっそく名刺交換を始める小学生もいた」という。

 同社執行役員の福永満さんは「横浜市教育委員会や学校関係者と話しながら、社会科見学コースとしての施設提供を考えている」と話し、「一般に誰でも見学できるので、幅広い層に訪れてほしい。今日から、明日から、環境のために何ができるかを考え、持ち帰ってもらえたら」と来館を呼び掛ける。

 入館無料。展示体験施設は要予約(当日予約可)。開館時間は10時~17時。休館日は土曜・日曜・祝日・年末年始と、事業所の夏季休業日。

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