横浜市は「三溪園を次世代に継承していくために」と、現在、クラウドファンディング型ふるさと納税を実施している。
10月1日に開始し、プロジェクト名は「横浜で自然と歴史を体験できる、名勝庭園『三溪園』を次世代に継承したい!」。
「ガバメントクラウドファンディング(以下、GCF)」という、地域のプロジェクトから寄付先を選ぶ、クラウドファンディング型のふるさと納税サイトを利用している。
GCFでは、地域の課題や取り組みを「プロジェクト」として掲載しており、より具体的な使い道を選んでふるさと納税を行うことができ、ふるさと納税の控除の手続きは、通常のふるさと納税と同様となる。
同プロジェクトでは「三溪園で過ごす時間をより快適に、居心地のいいものに」と、三溪園記念館に洋式トイレとベビーベッドの設置を目指す。訪日外国人や若年層は和式トイレを敬遠する傾向にあることから、三溪記念館の和式トイレを洋式トイレに入れ替え、来園者の方がより快適に使える環境を整備する。三溪記念館の女性トイレにベビーベッドは設置されているが、女性用・男性用トイレ両方にベビーベッドを設置する。
任意の額を寄付または、「お礼の品を選んでこのプロジェクトへ寄付をする」ことができ、返礼品は69万7000円以上の寄付で「通常非公開の『東の桂離宮』臨春閣を堪能する、スペシャルガイドツアー」や、55万円以上の寄付で「名勝庭園『三溪園』にある横浜市指定有形文化財『鶴翔閣』の貸切利用プラン」などから選択する。
寄付はふるさと納税制度の対象となるため、横浜市在住者は寄付可能だが、返礼品が送られない。
目標金額は400万。12月31日まで。