建築家・番場俊宏さんの業績を振り返る展観会「トシヒロバンバ テン~建築家・番場俊宏が見ていた風景~」が10月23日から象の鼻テラス(横浜市中区海岸通1)で開催される。
番場さんは1978年(昭和53)神奈川県生まれ、2023年12月死去(享年45)。2002(平成14)年東海大学工学部研究科修士課程修了。「シーラカンスアンドアソシエイツ」や「小泉アトリエ」での勤務を経て2010(平成22)年「エイバンバ」を設立。「横浜市電保存館しでんほーる」の設計や、「パラトリエンナーレ2020」の会場構成などに携わってきた。
同展では番場さんが設計に携わった象の鼻テラスで、番場さんの論文テーマだった「解像度」をキーワードに、「展示」「冊子」「スナック」の三つのコンテンツで番場さんの解像度をあげる。「トシ(横浜)」「ヒロバ(交流)」「バ(建築)」の番場さんが活動してきたカテゴリをゆるやかにつなげ、客観的に分かるように紹介する。
展示実行委の船本由佳さんは「番場さんが設計した建物は県内外、海外にもあり、代表作の模型が見事なのでぜひ見てもらいたい。番場さんの活動を通して、横浜の創造都市の取り組みもわかるようになっているので、番場さんのことを知る人はもちろん、知らない人にも意義が伝わる展覧会。ぜひ足を運んでもらいたい」と来場を呼び掛ける。
23日は10時30分からオープニング座談会。25日19時からは交流会「スナック象の鼻」を実施し「今こそシェアしたいトシヒロバンバの話」をテーマに、参加者それぞれが知っている番場さんの姿を話し合う。
開催時間は10時~18時。27日まで。入場無料、スナックのみ事前申込制。