
横浜市は12月5日、持続可能な社会の実現を目指す新プロジェクト「地球1個分で暮らそう STYLE100」を立ち上げた。このプロジェクトは、市民や企業、団体と連携しながら、脱炭素、生物多様性の保全、資源循環といった環境施策の推進を目的とするもので、2027年に開催される「GREEN×EXPO 2027」までに100の実践事例(STYLE)の発信を目指す。
プロジェクトの立ち上げに伴い、同日に発表会が開催行われ、公式WebサイトとInstagramアカウント(@style100_yokohama)の開設も発表された。横浜市は、市内で行われている環境への取り組みを「STYLE」として紹介し、さらなる賛同者や参画者の拡大を図る。多様な関係者との連携により、新たなアクションを創出し、実践事例として発信していく。
プロジェクトでは4つの「STYLE」を実践事例として紹介している。横浜スタジアム(横浜市中区横浜公園)で実施されている「エコハマスタジアム Project」では、観客と共にゴミ分別やフードロス削減、リサイクルの取り組みが行われている。また、賞味期限内でありながら廃棄されてしまうパンを購入できる「食品ロス削減SDGsロッカー」では、今後、規格外野菜の販売も開始される予定。さらなるフードロス削減を目指す。
市内の小学5年生を対象とした生き物調査では、延べ12万人以上の子どもたちが参加し、生物多様性保全に資する基礎データを取得している。JICAが推進する農家支援プログラムでは、都市型農業のモデルケースとして横浜の農業を世界に発信している。このような多様な取り組みを通じて、横浜市は未来のグリーン社会の実現を市民と共に推進していくという。