
2月22日の「猫の日」を前にした20日から、カー用品専門店の「イエローハット新山下店」(横浜市中区新山下1)の駐車場特設スペースで、保護猫約100匹の譲渡会「イエローキャット」が3日間限定でオープンした。猫を交通事故から守るために行われている「全国交通にゃん全運動2025」の一環。
「イエローハット」(東京都千代田区)は、通学時に児童がかぶる「黄色い帽子」を社名の由来とし、自動車産業に携わる企業としての「交通安全」を願う思いを込めているという。
認定NPO法人「人と動物の共生センター」が1月に発表した「全国ロードキル調査」によると、年間で推定22万頭以上の猫が道路上で命を落とし、殺処分の24倍になっている。猫は大きな音や明るい光が苦手でクラクションやハイビームに驚き動けずに固まってしまうという性質があり、交通事故に遭いやすいという。
20日は、保護猫譲渡会「イエローキャット」に協力する保護猫の活動に取り組む一般社団法人「にゃんこ亭」専務理事の畔栁敬一さんなどが参加し、同社の「全国交通にゃん全運動」について発表した。
イエローハットの堀江康生会長は「駐車スペースもあり多くの方が集まる場所で譲渡会を開けば、いろいろな人に見ていただいて保護猫との出合いもあると考え、協力させていただくことになった」とあいさつで述べた。
畔栁さんは「実際に動物を施設に入れることが拒否されることが多いのが現状の中、イエローハットの広いガレージを借りて人通りの多いところで開催できることは、保護猫団体としてはとてもありがたい」と話した。
「イエローキャット」では、「触れ合いブース」や「ケージブース」を作り、保護猫と「迎え主」ととのマッチングを行っている。
開催時間は10時~17時(20日は14時~)。