横浜市西区みなとみらい21地区で整備が進められていた「高島水際線デッキ」（横浜市西区みなとみらい6）が、3月27日10時に暫定開通する。みなとみらい21中央地区60・61街区とみなとみらい大橋（西区みなとみらい6）が接続され、横浜駅方面への新たな歩行者動線が確保される。

「高島水際線デッキ」周辺平面図

　みなとみらい21地区では、Kアリーナ横浜（西区みなとみらい6）や、横浜アンパンマンこどもミュージアム（西区みなとみらい5）に加え、新たなホテルや商業施設の開発が進行中で、観光エンターテインメント拠点としての整備が進められている。

　横浜市は横浜駅方面とのアクセス向上を目的に、東海道本線の貨物支線「JR高島線」の線路を渡り、みなとみらい大橋と水際線プロムナードに接続する「高島水際線デッキ」の建設を進めていた。当初、Kアリーナの開業時期に合わせ2023（令和5）年9月の開通を目指していたが、地盤対策による工法の変更や、橋台部分の不具合が見つかり対策工事が必要になり、2度にわたって開通を延期していた。

　今回、工事が完了し、デッキ部分と水際線プロムナードを仮設通路で接続する形で暫定開通することになった。24時間通行が可能。

　高島水際線デッキは歩行者専用の人道橋で、全長130.4メートル、有効幅員6.0メートル。暫定開通後もデッキの階段やスロープ部分の工事が引き続き行われるため、イベントのない平日には封鎖される場合がある。

　みなとみらい21地区は、1983（昭和58）年に都市開発が始まり、ビジネス・観光・居住の機能が集積する複合都市として発展してきた。高島水際線デッキの整備は、みなとみらい地区の回遊性を向上させるプロジェクトの一環で、商業施設や宿泊施設の増加に伴う人の流れの変化にも対応するもの。横浜市は、本開通に向けた整備を進めるとともに、同エリアのさらなる発展と利便性向上に向け、今後も整備を進めるとしている。