
4月に50周年を迎えるジャズ喫茶「MINTON HOUSE」(横浜市中区山下町)が、現在「50周年記念月間」と称して、さまざまなイベントを用意している。
オープンは1975(昭和50)年4月20日、「おいどん」と愛称で呼ばれる店主の川上裕朗さんは当時27歳。「前年の12月には店を借りていて、以前は事務所として使われていた場所だったので、最初は照明もとても明るかった」と振り返る。「棚を作ったり、中村川のダルマ船の廃材を入り口の柱に使ったり、ヒノキを床や天井に用いたり」と、仲間と共に手作りで店を完成させた。
「ヒノキの匂いも感じないくらい緊張していた」という初日は、テーブルも椅子も床も真っ白で、レコードは200枚ほど。今は3500枚にもなるレコードは1990年頃までにそろえた。半世紀の歴史の中で、漫画家の赤塚不二夫さんや、女優の余貴美子さん、ジャズ評論家の平岡正明さんなど、多くの著名人も訪れたという。
50周年を迎えるにあたり、川上さんは「特にパーティーなどするつもりもなく、普段どおりの営業」と望んだ。常連客らからの節目を祝いたいとの声を受け、「アニバーサリー月間として、お祝いの気持ちを受けとる1カ月、ミントンやおいどんを大切に思い、支えてくれた人に感謝を送る1カ月に」と決めた。
「短期間に集中しすぎると、ひとりひとりの顔も見えない。大きな周年イベントをするなら場所も借りないといけない。だったら1カ月間の記念月間を設けて、お祝いをし、感謝もしたい」と川上さん。
記念月間のライブ第1弾は3月29日に行われた「豊田みつお総がかりジャズバンドライブ」。4月5日=「詩とピアノの調べ」、4月12日=「津軽三味線 実奏」、4月20日=「仙太郎の篠笛ゆんたく」など、5月6日まで多くのライブが予定されており、写真展なども開催。
営業時間は17時5分~24時。50周年記念ライブ予定は同店のインスタグラムで随時更新、投げ銭制。