横浜美術館(西区みなとみらい3-4-1、TEL 045-221-0300)は、1月15日から3月26日まで「横浜、そしてパリ 銅版画家 長谷川潔展 作品のひみつ」を開催する。長谷川潔氏は1891年横浜生まれ、27歳にフランスへ渡り、1980年にパリで没するまで一度も日本に帰国することなく創作活動を続け、当時途絶えていた銅版画の「黒の技法」マニエール・ノワール(英語ではメゾチント)を再創造したことで世界的に評価された銅版画家。今回の展覧会は、同館が長年にわたり収集していたコレクションに、2005年3月に長谷川潔氏の日本側遺族から横浜市に寄贈された1,350点の水彩・デッサン・下絵などの作品を加えたなかから厳選した約250点を、銅原版などの資料とともに美術館全館で展示するもの。会期中には記念講演会やトークサロン、ゆかりの地を歩く美術散歩などのイベントも実施される。また、館内の様々な場所で作家を知る全館企画「まるごと全部 長谷川潔!」も開催、各ポイントでスタンプを集めるとプレゼントがもらえる。開館時間は、10~18時(金曜は20時終了、入館は閉館時間の30分前まで)、休館日は毎週木曜日、入館料金は一般1,000円、大・高校生700円、中学生400円、小学生以下無料。(掲載写真:「小鳥と胡蝶」 1961年 メゾチント)
横浜美術館