横浜美術館(横浜市芸術文化振興財団)、横浜日仏学院は、横浜美術館グランドギャラリーで巨大ドレスのスカートを展示するアート作品「むせかえる世界」を6月16日~25日まで展示する。
同作品は1995年に水戸芸術館で制作された砂山典子氏のライブ・インスタレーションで、フランス、バルセロナ、京都、広島を巡回した。今回の展示のために「むせかえる世界基金」を設立して移送費、交通費、アーティストフィーなどの資金を寄付で集め、10年間にわたり広島で眠っていた作品を復活させる。
作品は全長20メートルの巨大な真紅のドレスをパフォーマーが身にまとい、観客は外から、あるいはそのスカートの中に入って鑑賞するというもの。作者の砂山氏も時折、ドレスを着用する。また、会期中はフランス直輸入ビデオアート作品も上映する。開館時間は10時~18時まで(木曜休館、金曜は20時まで開館)、鑑賞無料。
初日の16日には館内「Café小倉山」で18時30分からトーク&レセプションも開催する。出演者はキュレーター・映像作品コーディネーターのヴェロニク・バラニ氏、砂山氏、インディペンデントキュレーターの原万希子氏。定員は先着30名、入場無料。