東京電力は7月6日、横浜市中区山元町付近の市道で、ヒートアイランド現象を抑制する道路舗装技術の路面冷却効果や耐久性を検証する実証試験を実施すると発表した。
実験実証は、同社が開発した、石炭火力発電で発生する石炭灰を再生利用した「ヒートアイランド抑制舗装」の技術を検証するもので、横浜市道路局の協力で、中区の市道(生活用道路:延長113m、幅6m)に「ヒートアイランド抑制舗装」を施し、7月10日から9月30日まで、路面温度を計測するなどの実証試験を行う。
「ヒートアイランド抑制舗装」は、舗装内に雨水などを蓄え、気化熱を利用した路面の冷却効果が得られるもの。厚さ約10センチメートルの石炭灰路盤層(下層)と約5センチメートルの保水性石炭灰アスファルト層(上層)の舗装を施すと、路盤層には1平方メートル当たり約49リットル、アスファルト層には5~6リットルの水を蓄えることができ、水の気化熱による路面冷却効果が長時間持続する仕組みになっているという。