横浜市は7月12日、2009年の開港150周年の記念事業として再整備する、横浜港発祥の地「象の鼻地区」の再整備プランを若手一級建築士に限定して募集することを発表した。
同事業は「象の鼻地区」を「横浜の歴史と未来をつなぐ象徴的空間」と規定し、横浜を代表する国際的な文化観光交流ゾーンやナショナルアートパーク構想の拠点地区として、創造的な機能の集積を図ることを目的に再整備するもので、象の鼻地区の再整備の考え方や整備イメージ、港の観光・文化芸術創造発信空間づくりのアイデアの提案を、開港100周年以降に生まれた若手建築家を対象に公募型プロポーザル方式で募集するもの。
応募資格は、一級建築士事務所登録をしていることや、代表設計者が1959年6月2日(開港100周年記念日)以降に出生した者であることなどで、選定は「技術提案書」を基に学識経験者などによる評価委員会により行われる。評価委員会のメンバーは、山本理顕氏(工学院大学教授/建築家)、伊東豊雄氏(多摩美術大学客員教授/建築家)、上山良子氏(長岡造形大学名誉教授/ランドスケープデザイナー)、篠原修氏(政策研究大学院大学教授/土木設計家)他、関係機関委員、横浜市委員。
横浜市では、象の鼻地区再整備にあたり、開港150周年を契機に横浜を「チャンスあふれるまち」としていくため元気な横浜を創造する人材育成に向けた取組として、開港100周年以降に生まれた若手建築家に限定して、設計を託すとのこと。