スタンダード&プアーズは10月4日、日本で初の依頼に基づく自治体格付けで横浜市に対し「AA-」を付与した。
今回の格付けは、スタンダード&プアーズが日本で初めて付与した自治体格付けで、横浜市の強い自主財源基盤と歳入の高い安定性、財政健全化へ向けた市長のリーダーシップと堅実な財政運営、中央政府によるシステムサポート(制度的支援)が評価された。
横浜市に多様な産業基盤があること、住民の所得水準が比較的高いこと、政令指定都市のなかでも特別会計・公営企業会計の規模が大きく、債務がすべて市の直接債務であるため、債務水準が高く自主財源の基盤が比較的強固で、債務削減努力の効果が出はじめていること、市税収入が増加に転じ、今後も伸びると考えられることなどが高く評価された。
スタンダード&プアーズは、アメリカの民間の有力債券格付け機関で、米国以外の35カ国で計244の地方自治体に格付けを付与している。日本の自治体から依頼を受けて格付けを付与するのは、今回の横浜市が初めて。