横浜市の中田宏市長は10月26日、シンガポールのグローバル・インディアン・エデュケーション・ファウンデーション(GIEF)を訪れ、同アトゥール・テムルニカール代表とインド系のインターナショナルスクール「グローバル・インディアン・インターナショナル・スクール(GIIS)」を2008年に横浜で開校することに合意し、覚書を締結した。
GIEFはインド国外で暮らすインド人ビジネスマンや技術者の子どもにインド本国と同様の教育を提供する目的で2002年にシンガポールで設立したNPO法人で、現在シンガポール・インド・マレーシア・日本の江戸川区で開校し、幼稚園から高校生までの1万7千人が同校に通う。横浜市は、同市に進出するインド企業に対して5年間の減税や助成金の支給などを通じて誘致を進めているが、同国企業誘致を行うためには、社員の子弟にインド本国並みの教育レベルを確保する教育環境を整えることが必須課題となっていたことから、同スクールの誘致を決定した。開校の時期は未定で場所も現在選定中。
覚書の骨子は「GIEFは2008年に横浜市にGIISを開校する」「横浜市は、GIISを開校するために、関係機関や地域との必要な調整を行う」「両者は、GIIS開校に向け、定期的な意見交換を行う」の3点。調印式に出席した中田市長は「GIIS横浜校の開校を契機に、インド企業誘致に一層の弾みをつけていきたい」とコメントした。